初めの1週間はスタッフ、選手共にチームに関わる全ての人が集まってのビルドキャンプとなったが、ここからは選手と監督、数名のメカニックとマッサーが残ってキャンプを続けた。
中野さんも宮島さんも日本に帰って、日本人は自分1人。
まぁ、いつもそんな感じなので、いつも通りといえばいつも通り。

キャンプ中は夜更かし、食べ物は全て自由。
ホテルは街からかなり遠い場所にある為、タクシーで出かけるか、ホテルの外にあるスーパーで買い物をして部屋で遊ぶかの2つに1つ。
外に遊びに行くといっても、バーかクラブで遊ぶ以外ここヨーロッパでは考えられないわけで、しかもその両方とも自分にとっては特に興味がない分野なので、出かける理由は無い。。
そして、やはりここに来て世界のトップで戦う選手を見ていると、はめを外したり、飲みまくったりという事はほぼ無いので、自分にとっては好都合。

夕食を食べたらみんなと話しをして、遊びに行く選手を見送ったら部屋へ帰り風呂に入る。
これが大きい!畳1畳ほどの大きさの風呂で半身浴をし、汗をかいた所で外のプールへ。

夜の9:30~10:00は誰もいなく静まったプールで泳ぐ。500mほど泳いでまた部屋へ帰り、音楽を聞きながら風呂に入る。なんて気分のいい時間だ。。。

ある日、午後の自由時間にゴーカートへ行かないか?というアルベルトの提案で、みんなでゴーカート場へ向かった。しかもアルベルトのおごり! ありがとうございま~す!
しかし、選手は30人も居るので2つに別れて予選、決勝を行った。
予選は4分間のフリー走行、そのまま4分間のタイムアタック。
このタイムアタックで決勝に進む選手と敗退選手同士のレースと別れた。
自分は予選5位。1位はアルベルト、2位クロイツィゲル・・・5位自分
やはり、速い選手は速いのか?なんて思いながら決勝を待つ。

流石に緊張のスタートを迎えたが、走り始めてからが問題。
みんな勝ちたいものだから、第1コーナーなんて危なくて仕方がない。
なんとか1列でクリアーし、第2コーナーへ、ここで後ろからつつかれて痛恨のスピン。
最後尾になり、再スタートする。しかし、よく考えてみたら抜く楽しみが増えた様な物。全開ではしりながら前の選手をパスして行く。
4位に上がりかけた時、またも後ろからつつかれスピン。。。。。
う~、時間もなくそのまま7位でゴール。
いや、久しぶりに熱くなった。
ちゃんと表彰式もやって、国歌も歌って、なかなか楽しい午後を過ごした。

そして合宿も残り2日。
サプライズイベントの日になった。
バスに乗ると、「これからバンジージャンプに行く」とご通達。
あら、また今年も落ちるの? いやいや、やりたく無いな~。というのも、去年落ちたイメージが頭の中に残っているのだ。
目をつむって落ちればよかったのに、あけたまま落ちてしまったので初めの頭が揺れて落ちて行く感覚と加速感が染み付いているのだ。

到着すると、クレーンが待ち構えている。
ああ、残念。
2班に別れて自分は初めにバンジー組になった。
みんな準備は早い、自分は5番目くらいに装備を付けたのに誰も飛ぼうとしなくて、結局1人目はカーステンが出発していく。自分は2番手。
上に上がると間髪入れず飛んだ。え?って感じ。
「わ~ぉ!」って叫びながら。ああ、楽しそうにも見える。

さて、自分の番。

緊張感はそれほど無いが、どうせ上に上がったら怖いんだよな~って思う。
というのも、自分の父親は飛び込みの選手で、生前自分が3歳~5歳の頃は飛び込みをやっていたのだ。もちろん、10mも数回経験した。
なので、上に着いたらどんな気持ちになるかよ~くわかっているつもりなのだ。
そして上に着くと、やはり。。。。怖くて下が見れない。

でも、遠くを見ていても怖いのは一緒。係の人が命綱を自分から外し、一人で飛ぶ準備万端!
でもさ、今外したのは本当に外していい手綱だよね?なーんて疑心暗鬼になりながら飛ぶ瞬間が近づく。
「1・2・3~!」
「無理無理無理、、、」


一息ついて、かごから飛び出す。落ちる、落ちる、ああ、スカイダイブと一緒の感覚だ。
しかし、その時間も短くボヨ~ンっとゴムが張ってダイブ成功。
下に下りるともう、気持ち悪いしクラクラして笑うけど、笑えない。
続々と選手が飛び出し、やった人にはわかるお前もか!という満足感を共有した。

そして第2会場へ。
これがカス銃の打ち合い。
2班に分かれてアボカド畑で打ち合うのだ。親指の先ほどの大きさのペイント弾で距離を間違えると当たった時、痣が出来る程痛い。

ガスを充填し、ボールを100発入れ、出発のはずだがみなエクストラの玉をポケットに入れる入れる。
15分間の本気勝負!
2人に別れて相手陣地へ向けて少しずつ進む。
そして、相手には自分の存在がわかっていないだろうと思っていると、どこからともなく玉が飛んでくる事がある。そして周りにいる同チームの選手に相手の場所を確認させ援護弾を打ってもらい移動する。
作戦は完璧、ほとんどの仲間を残して勝利した。

2つともやり遂げた後の生きてる感がとても強く、終った時は汗だくでお腹が空いてなくてもポテトチップスが美味しい美味しい。
みんな犬のように食べまくった、もちろん自分も同様に。

他にもたくさん写真があって おもしろいエピソードもたくさんあるんだけどね。いつか雑誌にでも取り上げてもらいたいくらいだ!(笑)

さて 今はもう帰国していて、昨日今日と被災地石巻市に行ってきました。
復興支援イベントの企画で視察とちょっとお手伝い。
どれほどまでに惨い状況だったのか・・・
自転車で走りながらかなりショックを受けてしまった。

また 時間がある時にブログUPします。